神葬祭における葬儀

神式でおこなう葬儀を神葬祭といい、故人に対するスタンスは仏教と大きく違います。死を穢れととらえますが、汚らわしいという意味ではありません。故人を神様のいる場所へ送り、先祖の霊となって子孫を守る存在になる事を目的としています。
司式をおこなうのは神職である神主様と他に雅楽を奏でる方が2~3名です。祭壇中央に鏡が置かれ、様々な供物が置かれますがこれは神様への供物です。他にも、五色旗、幣帛、大榊等が飾られます。柩も一般的には祭壇の後ろに安置します。焼香に値するのは玉串で、これは榊に半紙で作った四手をつけたものです。玉串を祭壇に捧げる時の作法は、しのび手(音をたてない)で二礼二拍手一礼です。神職は祝詞を奏上し祭文を読みます。祭文の中では故人の人柄や業績を述べます。仏式の位牌にあたる霊璽には、大体の場合は、故人の氏名が先ず書かれ、戒名と同様にその次に故人の性質業績を連ねます。成人男性の場合大人(うし)の尊、女性の場合は刀自(とじ)の尊などが最後に書かれます。
通夜の事を通夜祭といい、儀式の中で御霊移しがおこなわれます。遷霊祭ともいい、故人の魂を霊璽に移します。遷霊祭は暗い所でおこなうので、この時は式場の電気を全て消します。仏教では通夜振る舞いをお清めといいますが、神葬祭では直会とよびます。

葬儀・告別式にあたるのが葬場祭で進行は仏式の場合とほぼ同じです。
神葬祭には戒名が無いので、経済的ですが、雅楽奏者、お供物等は仏式葬儀より割高になります。尚、仏式の場合僧侶に渡す料金はお布施ですが、神職に渡す料金はお礼と書きます。

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2012年8月30日 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:葬儀・葬式

キリスト教における供養

キリスト教に供養という考え方は、本来ありません。そもそも供養とは、故人を偲び、生前の故人に感謝する弔いの気持ちです。仏教では、成仏出来る様に供物を捧げ、経をあげます。もちろんキリスト教が故人を偲び感謝してはいけないという事ではありません。仏教では、名前を変え仏様になり、神道でも名前を貰い神様となります。しかし、キリスト教では、神様の元に返る(帰天、昇天)のであって、神にも仏にもならないので供養という概念が無いのです。

キリスト教の葬儀では、本来祭壇は必要ないとされますが、一般的には祭壇を作ります。しかしそれは、神様の為の装飾ですから供物も捧げません。供花も同じですから、名義札は花に直接刺さず、芳名板に付け教会の後方に置きます。灯明を捧げる事も有りますが、これも故人への供養ではなく、神への捧げものです。キリスト教には、大きく分けるとカトリックとプロテスタントが在ります。どちらも葬儀は、ミサの延長にあるとの考えです。特にプロテスタントは厳格で、故人に合掌したり頭を下げたりするのを嫌がる教会もあります。司祭の呼び名と立場も明確に違います。カトリックの司祭は神父様で神の代理人ですが、プロテスタントでは牧師様と呼びあくまでも信徒の代表です。カトリックの意味は、普遍性と訳され、プロテスタントは、抵抗者と訳されています。以外に思われるかも知れませんが、カトリックの葬儀でも香を焚きます。しかしそれは、供養の為に焚くのではなく魔を払うため柩の周りに焚くのです。仏教の葬儀では、焼香が終わるとご供養になるからとお清めの食事に案内されます。食事をしながら故人を偲ぶのも大事な供養とされているからです。キリスト教の葬儀では、お清めの食事が無いことも有り、有っても食事会の名称になります。このように、葬儀をみても仏教葬儀とキリスト葬では全く違うので、キリスト教には供養の概念が無い事が判りますが、故人を失い、故人に感謝する事は、どのような葬儀でも同じだと思います。

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2012年8月26日 | コメント/トラックバック(0)|

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お盆について

お盆という言葉を聞くと、連休を連想しますが、もちろん本来は違います。
先祖や亡くなった人たちの霊を祀る行事で、旧暦の7月15日前後で行われることが多く、現在では、8月13日から16日までの4日間が一般的ですが、一部の地域では、7月13日から16日4日間の場合もあります。
正式名称は、盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく、成仏してくれるように供養をします。特に、亡くなってから、49日法要が終わり、最初に迎えるお盆を新盆(しんぼん、にいぼん)と呼びます。通常は、絵柄の付いた提灯を使用しますが、新盆の家では白い提灯を飾り、お盆が終るとお炊き上げをします。
精霊棚を用意し胡瓜の馬、茄子の牛、位牌、お供え物を飾ります。胡瓜の馬はなるべく早く帰ってきて欲しい思いから、茄子の牛はゆっくり戻って欲しい思いが込められています。
13日に迎え火を焚き、16日に送り火を焚きます。京都の大文字焼きは送り火の大掛かりなものです。精霊棚のセットはスーパーなどでも販売していて、中には火を焚く時に使用する、須恵焼きのお皿やおがらがセットされているものもあります。

僧侶を招き経をあげて頂き、飲食の接待をしますが、この時期の僧侶は忙しく、経をあげると直ぐに帰ってしまうことが殆どです。スクーターに乗った、僧侶をこの時期見掛けるかも知れません。
全国的に共通する行事は、盆踊りですが、全国各地には、阿波踊り、精霊流し、沖縄で有名なエイサー踊りもお盆の行事といわれています。
全国各地にお盆の風習が残っているのは、大変に素晴らしい文化だと思います。

参考⇒お盆法要

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2012年8月15日 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:お盆

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