器物に対しての供養

日本人は、物に対しても弔い供養する習慣があります。有名な供養でも針供養、鋏供養、鏡供養、人形供養などが有ります。一生懸命働いてくれたものに対し感謝の気持ちと共に、神様、仏様に返す儀式です。全ての生きとし生けるもの、道具や人形には八百万(やおよろず)の神々が宿っているとの発想だからです。欧米には無い思想だと云われています。欧米は、厳しい自然と対決してきた歴史が有り、日本は、自然と共存してきた歴史が在るからだと云われています。アイヌの祭りイオマンテは、神様の使者である熊を生贄に、神様に返し、感謝して頂くお祭りです。この様な儀式は、欧米人には理解出来ないかもしれません。

針供養は、折れた縫い針を神社や寺院に納め、豆腐やこんにゃくなど柔らかいものに刺して供養します。働いてくれた縫い針に感謝し裁縫の上達を願う儀式です。関東地方では、2月8日に行われる事が多いようです。現在では、裁縫する事が少なくなった為、あまり行われませんが、和裁や洋裁の学校では行われているようです。
人形供養では、和歌山県に在る淡嶋神社が有名です。境内には、供養の為持ち込まれた様々な人形があるようです。雛人形、市松人形、ぬいぐるみ等などがところ狭しと並べられていて有名です。最近では、人形を不法投棄する人もいて、神社の頭を悩ませている様です。余談ですが、髪の毛が自然に伸びると云われている人形も在るそうです。
「もったいない」は、ものに対する感謝の概念で、物がなくなる、使えなくなることに対し悲しむ様子です。物に対して供養する気持ちと同じ事ではないでしょうか。ケニア出身の環境分野ではじめてノーベル平和賞を受賞した、ワンガリ・マータイ氏が、「もったいない」の概念に共感され世界中で「もったいない運動」をされています。「もったいない」は、今後、世界の共通語になるかも判りません。

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2012年9月26日 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:法事・法要

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